「留学なしでネイティブレベルの英語力を身につける」社会人専門の英語コーチの立石健悟です。
英語力を伸ばすための方法として、
今回は、最強の英語学習法である
音読の様々なバリエーション
を紹介したいと思います。
発音力を伸ばすための2種類の音読
① 無声子音音読
英語の発音を矯正したい人には、無声子音音読が効果的です。
方法は至ってシンプル。
無声子音(tやm、kなど)の音だけを強く読み、
それ以外の音はささやき声で読む
だけです。
無声子音とは、発音するときに喉が震えない「あいうえお」以外の音です。
p, s, k, t, ch, f の音などがあります。
試しにこれらを発音しながら喉を触ってみてください。
喉が震えていないと思います。
日本人の発音がネイティブっぽく聞こえない大きな理由の1つは
子音の音、特に無声子音が弱い
ことです。
それが分かる面白い実験があります。
みなさんも一緒にやってみましょう。
- ティッシュを1枚用意する
- ティッシュの2つの角を指でつまみ、口の前に垂らす
- そのまま日本語で「ぱぴぷぺぽ」と言う
ティッシュはあまり揺れないはずです。
では、ネイティブが英語の発音で「pa pi pu pe po」と言ったらどうなるでしょう?
なんと、口からでる息の勢いで、ティッシュは大きく揺れるんです。
ネイティブの「p」の音は日本語の「パ行の音」と比べ物にならないくらい強いのです。
このように、日本語と英語で同じ音だと思っていた子音も、
英語では日本語よりもかなり吐く息が強いんですね。
この子音の力を強くするために、子音だけに意識を集中する練習が必要です。
とはいえ、
今まで子音をあまり意識しなかった人が子音だけに意識を集中して、子音だけを強く発音しようとしても、母音も一緒に強くなってしまうんです。
特に、
英語の耳が出来上がっていない段階だと、自分の発音が
「子音だけ強くなった」のか
「子音だけ強くしたつもりが母音も一緒に強くなったしまった」のか
聞き分けられない
と思います。
そこで、子音だけに特化する方法として、
「子音を強くする」だけでなく、
「母音をささやき声で弱く読む」ようにすれば、子音だけを強くして読むことができます。
② アクセント音読
英語の音を一気にネイティブに近づけたい人には、アクセント音読が効果的です。
これもとてもシンプルな音読です。
音読の際に、
アクセントの部分を大げさに長く、強く、高く
読むだけです。
英語がなぜ英語っぽく聞こえるのでしょう。
その秘密はアクセントにあります。
アクセントの部分を
長く、強く、高く
読むだけでかなり英語っぽく聞こえますし、
ネイティブにも聞き取りやすい英語になります。
逆に、たとえ発音や文法が完璧でも、
アクセントの位置が間違っている
アクセントが弱い
だけで、ネイティブには全く違う単語に聞こえてしまうんです。
無声子音音読・アクセント音読に相性バツグンのオススメ教材!!
音読教材を選ぶ基準
今回紹介した2種類の音読は、英語の「音」に特化したものです。
なので、音読教材として選ぶ基準は以下の3点です。
①「音」の解説が書いてあるもの
②「音」の練習に特化したもの
③CDなど、お手本となる音声があるもの
発音に関する最低限の知識があれば、①は無くてもいいでしょう。
しかし、②と③は絶対条件になります。
しかし、たとえ「音」だけの練習だと割り切っていても、
せっかく音読するなら
④実際に使える単語や表現が載っているものの方が英語学習の効率はいいですよね。
ここでは、上記(①+)②~④の条件を満たす教材を紹介します。
自分に合ったものを選んで、音読教材としてぜひ使ってみてください。
英語の発音、そして英語の発信力がつくこと間違いないでしょう。
①音の練習初心者向け!発音の知識がないなら→『オドロキモモノキ英語発音 子音がキマればうまくいく』
この教材は、以下のような人にぴったりです。
・発音記号を覚えてみたいけど、いきなり1つ1つ覚えていくのはちょっと・・・という人
・発音記号は一切覚えずに子音の発音を覚えたい!という人
こういった人には、英語の子音に特化した本です。
著者の藤澤慶已先生は、比較言語学の観点から日本人と欧米人の発音の違いを徹底的に研究した発音のプロ。
表紙が子供向けっぽく、正直、私も読む前は不安でしたが、中身を見て驚きました。
なんと、
んです。さすが藤澤先生です。
子音の重要性はこの記事で説明している通りです。
この教材を使って子音の練習をするだけで、
ネイティブに理解してもらえる英語のかなり近づきます。
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②迷ったらこれ!発音の知識があるなら→『アメリカ口語教本・中級編(最新改訂版)』
英語上級者なら必ず使用した音読教材のザ・ど定番です。
60年ほどの歴史を持ち、シリーズで500万部を売り上げている音読教材として金字塔を打ち立てた本です。
以下のような3つの特徴があります。
・品があり、公共の場で離しても恥ずかしくないような英語を習得することができる。
・内容・表現・発音練習用と、音読として使うならどんな用途として使用してもまず間違いない。
当ブログの筆者である私も、大学時代のゼミではこの本を教授から課せられ、音読することを毎日のルーティーンとしていました。
今の今まで併せても音読した回数は3万回はくだらないと思います。
それが証拠に、音読しすぎて今でも全ページを暗唱できます。
「音」に関する解説は載っていないので、発音の知識がある人の方がいいと思います。
正直、「音」の練習をするだけならこの1冊で十分です。
中級編のCDが少し速いな、と思えば入門編を、もっと速くてもいいな、と思えば上級編を買えばいいよ。
違うレベルの2種類を持っていても損はありません!
あくまで音の練習なので、少しゆっくりだと感じるくらいのレベルを選ぶのがベストです。
「音」の練習は、たとえ上級者でもゆっくりの音声をゆっくり丁寧に真似しよう!
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③音の練習とはいえ、使える英語も覚えたい→『DUO 3.0』
大学受験では定番ともいえる単語帳です。
使ったことがなくても、名前くらいは聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
実はこの単語帳のCDには、基礎編と復習用の2種類があります。
今回は音の練習がメインのため、復習用のみで大丈夫です。
単語をメインに覚えたい人のみ基礎編も買ってください。
目的はあくまで発音の練習ですが、
・すでに発音記号が読め、発音の基礎を理解している
・飽き性なので、長すぎないけどいろいろな種類の文章を音読したい
・せっかくだから単語やフレーズも覚えたい
という中~上級者向けの発音の練習本です。
CDの音・アクセント・イントネーションを完全にコピーするつもりで
何度も何度も繰り返し音読してください。
CDを聞かなくても、文を見ただけでお手本の音声が頭の中に流れてくるようになるまで繰り返すのが理想です。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「発音」に特化した2種類の音読の紹介と3種類の教材をご紹介しました。
・無声子音音読→無声子音だけを強く読み、それ以外はささやき声で読む
・アクセント音読→アクセントの部分を大げさに長く、強く、高く読む
・初心者向け教材→オドロキモモノキ英語発音 子音がキマればうまくいく
・中級者向け教材→アメリカ口語教本・中級編(最新改訂版)
・中~上級者向け教材→DUO 3.0
数ある音読の種類でも、
まずは意味は考えずに音に特化した音読から入るのがやりやすいと思います。
頑張ってください!
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